2010年2月アーカイブ

人間社会学科の1年生、S君がトークセッションに向けて書いたことは在学中の学生がどんな雰囲気かを知る手がかりになるだろう。

「人間社会学科の2期生はだれとでも話せるような気がします。まったく性格の違う人どうし、たとえばうるさい人と地味で静かな二人が仲良く話しているような感じです。高校の時はグループがあって固まることが多かったです。人間社会学科もグループがあるけれど基本的にだれとでも話をして仲が良いのです。私は、全員と話をしたことがあります。これもひとつのコミュニケーション能力ではないでしょうか。

 次に言いたいのは、一人ひとりが詳しい物事、好きなことを持っているということです。自分が気になったことがあるとします。初心者で全然わからないことがあっても、大学に行って人間社会学科の場所へ行けば必ずそのことに詳しい人が一人はいるので、物事の勉強になります。だからとてもいい友達をもったと思います。毎日が新しい発見です」。

大学に来ることで、人から何かを知る。しかも同年齢の学生から。これも人間社会学科の特色かもしれません。横のつながりをもつこと。コミュニケーションの具体的実践ですね。

 またある学生N君はこう書いている。

「人間社会学科について感じることは、個性の強い人や明るい人またはフレンドリーな人が多いことである。学科名で判断するということは、今思うといかがなものかと思っているが、入学する前や受験する前はなんとなく固い、きまじめというイメージが強かったというのが本音である。

 未来像について。人間社会学科に入った人で、はじめは暗い人でも人とのコミュニケーションや信頼関係を身につけて、卒業する時には前向きでポジティブな人間になって、人間社会学科に入ってから変わったと言ってもらえるように、学生と教員が一丸になっていくべきであると思う。そして話すのが苦手な人でも、4年間を通じて話すことが楽しい、話すことが好きだと思えるように人間社会学科の存在をアピールすると良いのではないかと考えている」。

 進学先を探している段階で、コミュニケーション(意味するところは広いが)に関心があって、人とかかわることが好きだからこの学科に興味を持った、という人がいる。それと同じように、自分にはコミュニケーション力が不足しているとか、苦手だからこそこの学科を選んだという人もいる。だから、面白いのである。N君が書いているように、高校卒業までに人前で話す機会が少なかった人、そもそもそのような場が得意ではない人が変わることに意義がある。先日のトークセッション後に学生が書いた感想にも、この学科はとにかくいろいろな人がいることが指摘されていた。いろいろな人が、自分を変える場をもっている学科ということだ。

大学に入っておよそ1年を終えようとしている時期に、あらためて自分の学科をとらえた学生はいろいろなことを書いた。

「この学科は、コミュニケーションというものがすべての教科に入っているのではないかと思う。とにかく、考える力がとても必要だと思う。他の学科に比べて、科目が変わっている。ゼミが1年から行われている。講演会が結構あって、社会のことについて学ぶことができる。コミュニケーションと考える力を身につけていくことができ、社会に出た時、対応ができるのではないかと思う」というO君。

「人間社会学科に入って約1年経とうとしているが、初期の学科のイメージとは全く違うものへと変化していた。当時はディベートなどをして会話力を身につけるだけの学科と考えていた。しかし、最近になり、人間社会学科とは、頭の中の考えをまとめられるようにすることが主なのではと考えるようになった。もちろん、会話力も必要である。しかし、それは初期に身につけるもので本当は頭の中で考えをまとめる力を養う学科ではないかと考えている。たとえばディベートをするにしても反駁は頭の中で考える活動から始まる。レポートを書くにしても、自分の考えが重要だ。人間社会学科には、3、4年生がいない。だから、これからどう進んでいくかわからないこともある。しかし、私はこの学科で道をみつけてみたい」とI君。

 二人に共通しているのは、この学科に「考えること」がはっきりと存在していること、そしてその大切さを実感しているという点だ。