初年度の醍醐味

7月1日.jpg先日、他の学科の先生から、印刷室で「新しい人間社会学科はどうですか」と唐突に質問されました。

私のこたえは「おかげさまで忙しいです」でした。プリントの印刷をする部屋ですので、お互いにあまり時間的余裕がないなかでの会話です。そんな場面で、ことばを凝縮して答えたらこうなりました。

質問をされた先生は「そうですか、忙しいですか。それはいいことですね。」と笑顔でした。

なぜ忙しいのか、理由ははっきりしています。人間社会学科は、新設された学科ですから、当然、講義のカリキュラムも新しく、ゼロから作られています。科目の多くは、各教員の専門性を生かした新しい授業です。たとえば、先日このブログで紹介した「自己形成概論」、そして「ディベート」です。昨年度まで、これらの科目はどの学科にも存在していませんでした。そういった新しい科目を始めるのですから、当然、教員は新しく準備をします。人間社会学科のカリキュラムは、文部科学省に届出をするため、1年前には完成していました。そのうえで、実際に1期生が入学してから、目の前の学生の実態を踏まえて、毎回の授業内容を再検討、調整していきます。

 人間社会学科の科目には、ディベート(上の写真を参照)のように、学生の活動が主体となって進行する授業がいろいろあります。1回の授業が終わると、学生が取り組んだワークシートや課題のプリントが回収されます。そのシートを読みながら、また次回の講義プランの再検討が始まります。

講義にかぎったことではありませんが、人間社会学科には「去年までと同じように」とか「例年通り」「既存」が前提にありません。これは、新しく作られた学科だからこそ味わえる醍醐味なのです。

(追伸)

ここ数日、記事を書いている教員の佐々木智之です。このブログをお読みになっている方は、いろいろな人がいると思います。書き手としては、読み手がどんなことを感じているのか、関心があります。

人間社会学科へのご質問、ご意見などある方は、tsasaki@hit.ac.jp へどうぞ。