人間社会学科の1年生、S君がトークセッションに向けて書いたことは在学中の学生がどんな雰囲気かを知る手がかりになるだろう。

「人間社会学科の2期生はだれとでも話せるような気がします。まったく性格の違う人どうし、たとえばうるさい人と地味で静かな二人が仲良く話しているような感じです。高校の時はグループがあって固まることが多かったです。人間社会学科もグループがあるけれど基本的にだれとでも話をして仲が良いのです。私は、全員と話をしたことがあります。これもひとつのコミュニケーション能力ではないでしょうか。

 次に言いたいのは、一人ひとりが詳しい物事、好きなことを持っているということです。自分が気になったことがあるとします。初心者で全然わからないことがあっても、大学に行って人間社会学科の場所へ行けば必ずそのことに詳しい人が一人はいるので、物事の勉強になります。だからとてもいい友達をもったと思います。毎日が新しい発見です」。

大学に来ることで、人から何かを知る。しかも同年齢の学生から。これも人間社会学科の特色かもしれません。横のつながりをもつこと。コミュニケーションの具体的実践ですね。

 またある学生N君はこう書いている。

「人間社会学科について感じることは、個性の強い人や明るい人またはフレンドリーな人が多いことである。学科名で判断するということは、今思うといかがなものかと思っているが、入学する前や受験する前はなんとなく固い、きまじめというイメージが強かったというのが本音である。

 未来像について。人間社会学科に入った人で、はじめは暗い人でも人とのコミュニケーションや信頼関係を身につけて、卒業する時には前向きでポジティブな人間になって、人間社会学科に入ってから変わったと言ってもらえるように、学生と教員が一丸になっていくべきであると思う。そして話すのが苦手な人でも、4年間を通じて話すことが楽しい、話すことが好きだと思えるように人間社会学科の存在をアピールすると良いのではないかと考えている」。

 進学先を探している段階で、コミュニケーション(意味するところは広いが)に関心があって、人とかかわることが好きだからこの学科に興味を持った、という人がいる。それと同じように、自分にはコミュニケーション力が不足しているとか、苦手だからこそこの学科を選んだという人もいる。だから、面白いのである。N君が書いているように、高校卒業までに人前で話す機会が少なかった人、そもそもそのような場が得意ではない人が変わることに意義がある。先日のトークセッション後に学生が書いた感想にも、この学科はとにかくいろいろな人がいることが指摘されていた。いろいろな人が、自分を変える場をもっている学科ということだ。

大学に入っておよそ1年を終えようとしている時期に、あらためて自分の学科をとらえた学生はいろいろなことを書いた。

「この学科は、コミュニケーションというものがすべての教科に入っているのではないかと思う。とにかく、考える力がとても必要だと思う。他の学科に比べて、科目が変わっている。ゼミが1年から行われている。講演会が結構あって、社会のことについて学ぶことができる。コミュニケーションと考える力を身につけていくことができ、社会に出た時、対応ができるのではないかと思う」というO君。

「人間社会学科に入って約1年経とうとしているが、初期の学科のイメージとは全く違うものへと変化していた。当時はディベートなどをして会話力を身につけるだけの学科と考えていた。しかし、最近になり、人間社会学科とは、頭の中の考えをまとめられるようにすることが主なのではと考えるようになった。もちろん、会話力も必要である。しかし、それは初期に身につけるもので本当は頭の中で考えをまとめる力を養う学科ではないかと考えている。たとえばディベートをするにしても反駁は頭の中で考える活動から始まる。レポートを書くにしても、自分の考えが重要だ。人間社会学科には、3、4年生がいない。だから、これからどう進んでいくかわからないこともある。しかし、私はこの学科で道をみつけてみたい」とI君。

 二人に共通しているのは、この学科に「考えること」がはっきりと存在していること、そしてその大切さを実感しているという点だ。

水曜日1講目のディベートⅡ(1年生必修)で、翌週のトークセッションに向けての準備をした。出席者全員が「人間社会学科を論じる」というテーマで、現在の心境を書いた。当然のことながらコメントの内容は多様で、いろいろな視点から自分の学科をとらえている。最初は、トークセッションのパネリストを4人程度選ぶために1枚1枚のコメントを読んで終わった。しかし、2回目に読み直してみると、どの人のコメントにも他の人に聞かせたい部分があり、最初にパネリストという発言者の設定に無理があるようにも思えてきた。本当は、このトークセッションはシリーズ方式で実施した方がよいのかもしれない。

 全員に聞かせたい意見を、このブログの中で紹介していこう。まずはN君のコメントだ。

 私は工業大学にこのような人間性をはぐくむ学科があることは良いことだと思う。まだ私たちは二期生であり、就職率もよくわからず学科自体が  

実験的な部分も多いだろう。他の学科と比べても学生数が少ない。

 

 ならば、私たちがこの学科で満足のいくように努力し、生活し、それとともに人間社会学科のよさを広げるべきではないだろうか。この学科はもっともっと充実させるべきだ。少なくとも今の日本の悪循環などを知ることができると思うし、人間性という意味でも力を発揮する能力を身につけることができるのではないだろうか。

 

 私はこの学科に来てとても満足しているし後悔はしていません。この学科に来てもう一年になりますが、自分の考えをしっかりと持つことができるようになったと思います。はっきりした理由も頭の中でせいりすることができるようになりました。このようなことは社会でも役立ちますし、実際、多くの企業などが、コミュニケーション力、自分の考え、しっかり話せる人を必要としています。近年は、人と話すことすら苦手な人もたくさんいます。

 

 この学科に来てからは、ニュースや社会問題などにも関心を持つようになりました。やはり、自分の将来のことを考えると不安なニュースばかりが目立ちます。しかし、大学生になってまだ一年しか経っていません。あと3年近く残っているわけです。友人関係や部活などを充実させつつ自分の将来のことも十分に考えながら生活してゆきたいと思います。

 

きのうの4講目、1年生と2年生が一堂に会しました。2つの学年が合同で集まるのは初めてです。

今年度2年生が取り組んだプロジェクトゼミの報告(学生)と、来年度のプロジェクトゼミの紹介(教員)が行われました。そして、現段階での希望調査が行われたのです。その集計結果が、本日、学科の掲示板で公表されました。下の写真は、その掲示物に群がる学生の様子です。 

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彼らはしばらくその掲示板の前で話していました。彼らが希望したゼミは相当人気があるらしく、第一希望どおりになる人は約半分のようです。今回はあくまでも第一回の希望調査です。4月に、複数のゼミ教員と面談を行い、あらためて希望用紙を提出します。

 2年生の希望状況を見ると、今年取り組んだゼミを継続する人が多いようです。3年生で所属したゼミが卒業研究へとつながっていきます。

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